元気な土曜日

2006年10月7日
昼頃起きたら携帯にメールが入っていた。
行きつけの美容室のおにいちゃんからで
「今日は比較的予約に余裕があるけど、もし都合がついたら来ない?」という内容だった。
うれしい。
前回も前々回も、当日予約の電話をして、断られてしまって(人気があるから当然なんだけど)しょんぼりしてたんだー。
でも絶対にほかの美容室で切る気はないので、ぼさぼさのままインディアンの子どもみたいな三つ網頭で過ごしていたんだー。
彼は予約が取れないときには、必ず自分で電話に出て、どうしても難しいという状況を説明してくれる。そして、こうやって連絡をしてきてくれる。サービス業がわかってるよなぁ。

うれしかったから、なにかお土産を買っていこうと思います。
長く不調が続いていた(と勝手に思っていた)モーニング。
ようやく面白くなってきたみたいでうれしい。
山下和美先生の『天才柳沢教授の生活』の再開も喜ばしい限りだ。『不思議な少年』もすごくよかったんだけど、『柳沢教授』はキャラクターが立っていてほかのどのマンガにも似ていないという点で不世出の傑作だもん。(ほかにそういうのがあるのかな?だとしたら勉強不足です。ごめんなさい)

大人とは論理を超えた
なにかを理解できる
人間のことなのです

そう!教科書に書いていない『大人』の定義はまさにこれですよ!

ISBN:4063002764 コミック 山下 和美 講談社 ?490
仕事で忙しいのだけれど、付き合っている人(通称:もっちー)がうちに来た。わたしは家でも仕事をしているのでPCに向かっていて、その間もっちーはずーっとうちにあったマンガを読んでいた。(らしい)

その後何日かしてもっちーと夕飯を食べていたときに
「話したいことがあるんだけど」
といわれた。
別になにも深刻な話をする覚えもないので
「なに?」
と普通に聞き返した。
「あのね。この前クロムちゃんの家で、『男樹』っていうマンガを読んだんだけど」
「あー『男樹』読んだんだー」
「うん、でね。内容に一個も共感できなかったんだけど・・・・」

爆笑。

もっちー、『男樹』はサラリーマンのためのヤクザ・ファンタジーで、共感するマンガじゃないよ・・・。

簡単に説明すると(ネタバレ?)、『男樹』というのは本宮ひろ志先生の描いたヤクザマンガで。村田京介という主人公が、男を貫き通して一代でヤクザとしての生を全うするという話です。出自にも恵まれていて(父方は北陸村田組の組長。母方は電力会社の令嬢。ただし、内縁の妻でしかも駆け落ち)、でもそれとは関係なく自分のオトコとしての生き方を追求しようとした結果、すべてのものが彼についてくるという、そんな話。彼は最終的には北陸村田組を率いて、自分の信念を貫きとおし、手下を引き連れて松山伊達組に乗り込みをかけるわけなんだけれども。

もっちーは、今企業の中で部下を率いている立場にいて、自分の信念を貫いて部下に犠牲を強いるという考え方(いや、主人公・村田京介もそれを強要しているわけじゃないんだけども)に激しく抵抗したみたい。あと、主人公についていく女性たち(どの女性も自分の人生を犠牲にしてひとりの男に賭けるという物語)にも納得できなかったらしい。

はー、なるほどなぁと思った。

『男樹』というのは現代のファンタジーで、ひとつのことを貫き通すことの難しさ、生き難さを痛感している人が読むと「いいね!オトコだね!」って思うんだろうけど、現在進行形で本気で信念をつらぬき通そうとしている人には、効かないクスリなんだね。

もっちーは本当にまじめで不器用で、マンガも真剣に読むから、現実逃避も出来ないんだと思って、なんだか気の毒のような、笑ってしまうような気持ちになりました。

※レビューのは、その息子の物語「京太郎編」です。

ISBN:4088780027 コミック 本宮 ひろ志 集英社 ?530

美しいひと

2006年10月4日 読書
ここ最近のエントリーを見たら愚痴ばっかりで見苦しかった。
すごく反省。気をつけよう。
愚痴を言って気がすむということもあるので、それはそれでいいんだけど、見苦しいのはやだもんな。

***************************************

先日仕事でご一緒した女性がたいそう素敵だった。

仕事で、お願いがあって伺ったんだけど、ドアを開けた瞬間にまぶしいものがあれわれたようなそんな印象だった。
年齢はいくつくらいなんだろう。40代後半か、50代かな?
10年以上前に読んだのでほとんど覚えていないけれど、よしもとばななの『キッチン』という小説にオカマのおかあさんが出てくる場面を思い出した。あの場面がすごく好きだったんだ。いつかそんな人に出会うこともあるんだろうかと、高校生のときに思ったんだっけ。

さばさばしていて、美しい人なんだけど、(カオは似てないけど、イメージとしては、加賀まりこさんみたいな。さばけた感じ)所作とかがすごく美しかった。
ご自宅で、蓋つきのお湯のみで日本茶を出していただいて。それを飲み終わって話題が一息つく頃に、別のお茶碗でほうじ茶が出てきた。
なんでもないことなんだけど、すごいパーフェクトなタイミングだった。
一緒に話をしながら、そんなことが出来るのは、隅々まで気遣いがある証拠だ。
そしてお茶を下げるときも、かならず両手でひとつずつ下げていた。
片手で持って、2個一度に下げる、という楽なことをしないの。
ものすごーくささやかなことなんだけど、すごい感激した。

よく「親の顔が見たい」という言葉を悪い意味で使ったりするけれど、「男の顔が見たい」と思った。
こんな女性を捕まえておける男というのは、さぞかしいい男に違いない。心底うらやましい。

ちょっとだけ会っただけなのに、その人のことが大好きになってしまった。

帰り際に、小学生の男の子がお姉さんに告白するみたいにガチガチになって「お目にかかれてうれしかったです!」と言ったら、すっごい笑顔で「なに言ってるのー。ありがとう。またいらっしゃい」と言われた。

帰ってからお礼のメールを出したら、すぐにお返事をいただいたんだけれど、それがまた素晴らしいメールだった。
通り一遍のお礼メールではなくて、心のこもった温かいメールだった。

あんな風にとてもなれないなぁ。と嘆息。

なんかまた意味不明ですが、とりあえず覚書ということで。

ISBN:4041800080 文庫 吉本 ばなな 角川書店 ?420

ツイテナイ

2006年10月2日
朝、重たい荷物を持ってゴミを抱えてマンションの1階まで行ったら雨が降っていた。
 ↓
仕方がないからゴミを捨てて、部屋に傘を取りに行き、1階に行ったら荷物を忘れていた(鞄は持ってたけどね)。
 ↓
また部屋に戻って、今度こそ荷物を持ち、1階のエントランスに下りてビニール傘を広げたら、骨が折れていた。

・・・・・まじで??

会社休もうかと思った。
重要な打ち合わせが2つもあったのでかろうじて傘をまた取りに戻って家を出たけどさー。

挙句電車は遅れるし、荷物が重いのに無理してスピリッツ買ったら『ボーイズ・オンザ・ラン』は2週連続休載とか書いてあるし、ええことなしですわ。

ああ、でもどうか今日一日無事に過ごせますように。
大事なアポが2件と、昨日深夜3時までかかって提出した仕事のチェックがあるんだ。ひとつでもひっくり返ったら予定がドミノ倒しで狂っちゃう。

午後は晴れるみたいだし、ツキも挽回だ!

貧乏くさい

2006年9月29日
朝ごはんを食べる時間も気力もないんだけど、会社に午前中に着いて昼まで何も食べられないのはつらい。
でもここでおにぎりを買ったりすると、そのせいでお昼時はお腹がすかない。
で、最近は雪印チーズを朝ご飯かわりに1ピースずつ食べてる。会社にも常備してある。
わたしにはちょうどいいんだけど、なんだか貧乏くさい気がして恥ずかしいから、こっそり、食べてる。

うちの実家というのは、朝ごはんを食べないと家を出してくれない家だった。学校遅刻しても朝ごはんは食べなくちゃ絶対ダメだった。毎朝おえーって思いながら食べてたなぁ。よく食べてたよなぁ。でもありがたかったなぁ。
思い出だからこそ、朝ごはんの風景って神聖なものとして思い出される。

ほかの一人暮らしのひとは朝ごはん、どうしているんだろう。
ひさしぶりに10時前に帰宅。
別に名づける必要はないけど、あえて名づけるなら「ニート、我が家に帰る」ってカンジか。

パルミジャーノ・レッジャーノを買ってきたのでリゾットを作ることに。
たまねぎをみじんにして炒めて、ついでに冷蔵庫にあったインゲンと舞茸も炒めて、お米もいためてスープでグツグツ。最後に「ええ??」っていうくらいチーズを削り入れて、白ワインを入れて、またグツグツ。
お米の芯が残るくらいがいいっていうけど、そういう気分でもなかったので、しっかり火を通して鍋の底にチーズのおこげをたくさん作りました。いい匂いです。
味はフツーでしたが・・・・。

赤ワイン飲みながら持ち帰った仕事をしようと思います。
いや〜、家はいいね!
残業代つかなくても、家のほうがいいね!気楽さが違うもん。
イスの上であぐらかきながら仕事できるし。パックもできるし。

面倒なのは・・・これからパソコンにスキャナとMOドライブを繋ぎなおさなくちゃいけないことかな。
がんばろ。

美味しいもの

2006年9月27日 趣味
代官山ヒルサイ○パントリーの天然酵母クロワッサンは、パリで食べるどのパン屋のそれよりも美味しいと思う。
むかーし、パリの主要なパン屋というのは軒並みまわったけど、どこで食べてもそれなりに美味しい。
でも○ルサイド・パントリーは別格だ。

好みにもよるだろうけれど、奇跡的なもちもちさ。(焼きたてのとき限定)。明日の朝の分も買おうと思って多めに買っても、美味しいからついついその日のうちに食べてしまう。

久しぶりに代官山に行って、歩きながらパンを食べるというお行儀の悪いマネをしてしまいました。ああ、生きていてよかった。・・ちがうな。年を取るのが楽しくてよかった、かな?

でもパリの人たちって、お会計済んでないパンをすでに食べ始めたりしてるんだよね!はじめてみたとき本当にびっくりした。(レジで並んでいる間に、トレイに載せたパンを先に食べたりしてるの。)あれはこっちがどきどきする。

800円

2006年9月27日
人の趣味嗜好がどこで決まるのかはわからないけれど、わたしは洋服に関しては極端にシンプルなものが好きです。
10年前もセントジェームスのボーダーシャツにジーパンをはいていたし、今もそんな格好をしている。ワンピースとかも大好き。1枚で着られて、コーディネイトを考えなくていいから。ようはものぐさなんだろう。
制服も好き。もし今通勤が制服だったら(やだけど)、スカート丈とか小物とかに異常に凝ると思う。
結局、ある程度の「型」を与えられて、そこからいかにはみ出していくかということで自己形成をして育ってきたのだと思う。

で、話は変わるんだけど。
わたしは女友達と「おそろいで服を買う」というのが結構好きだった。今でもたまにする。
別にお揃いで買ったからといって一緒に出かけたりするわけでもないんだけど、好き。
服が同じでも着ている人間が違うと全く違う服に見えたりするし、それが楽しくて買っていた。
学生時代は友達と一緒にでかけて気に入った服を色違いで買っていたし、今は今で自分で買い物に出かけて色違いで買った服を友達にあげたりしている(その逆もある)。

昨日たまたま会社の近所を歩いていたらフリーマーケットをやっていて。そこに無造作にかかっていたワンピースが、10年以上前、学生の頃に友達と色違いで買ったKOOKAIというフランスのブランド(つっても、フランスの鈴丹とか言われているお手軽なブランド)のワンピースだった。形はプレーンですごくシンプルなワンピース。

いろんなことを思い出した。
そのワンピースを着て横浜に行ったこととか。一緒に同じ服を着て学校に行って後ろ指をさされたこととか。授業を受けたこととか。そのワンピースがどこにいったかはわからない。一時期服をたくさん処分したときに、捨てたのかもしれない。サイズを見たらぴったりで、値段は800円で、思わず買ってしまった。たぶん当時は10000円くらいしたと思うんだけどな。

家に帰ってきて着てみたら、可愛かった。いや、自分でなくワンピースが。
でも全然着ている服が変わっていないんだなーと思って、そのことがしみじみと感慨深かった。
最近連絡をとっていないけれど、その友達はもうそのワンピースを着たりはしないだろうな、とか。

もうちょっと変わるかと思ってだんだよね。
服の趣味嗜好ではなく、自分自身が。価値観とかが。歳をとると変わるのだろうと思っていた。
30歳過ぎたら大人だと思っていた。
でも全然変わらなかったんだな。

うれしくもあり、なんだか歯がゆくもあり。
年下の男の子とご飯を食べに。
すごく性格もいいし、ルックスも悪くないのに、彼女がいないというから
「どんな子が好みなの?」
と聞いてみた。

「・・・おれが仕事で疲れて帰ってくるでしょ?」
「うん」
「そしたら、家で赤い寝袋にくるまって『た〜らこ〜♪た〜らこ〜♪』って歌っているような子がいい」
「・・・・・」

・・・・この夢見がちさんめ!
おねーさん、咳払いをひとつしてからトウトウと説教をたれてしまいました。

「その条件を満たすだけなら、わたしでも出来るよ」
「うん」
「でも、違う。言いたいことはわかってあげたいけれど、それはあくまでイメージだ。そのイメージに表象されているものを言語化できないと意味がないんだよ。わかる?」
「うーん」
「でないと彼女は出来ないぞ! たとえ出来ても、自分の欲求を言語化できない人間は、さまざまな出来事を彼女のせいにしてしまう人間になるぞ。」
「うーん」
「いま、わたし深いこと言ってると思うよ、ねぇ。聞いてる?」

・・・・あれ?いつのまにかただの酔っ払いに?

ご飯も美味しくて、楽しかったです。
ふたりでスキップしながら六○木の街を歩いて終電で帰りました。
買おうかな〜。英語手帳。

http://www.ibcpub.co.jp/learning/techo.html

1:英語学習のモチベーションを上げる
2:英会話の実力をアップする
3:語彙を増やす
手帳に3つの機能がついた新しい『英語手帳』ができました。毎日持ち歩く手帳を『英語手帳』に換えることで、一年後にはうれしい成果が待っているはずです。

【特徴】
・元外交官、経営コンサルタント、そしてベストセラー作家の神田昌典氏の執筆。毎月のアドバイスが、英語学習の励みになります。
・この手帳の大きな目的は、『自分だけの英語の台本』を作ること。毎週一つの質問に答えていくだけで、一年後には英語で自分を表現する台本ができてしまいます。「自分のこと」が英語で話せるようになれば、話の幅がぐんと広がります。
・毎日一つ、英単語が掲載されています。週のテーマに関連した単語だから、頭に残りやすいのが特徴です。
・イラストは、女性に人気の奥原しんこさん。洗練された、デザイン性の高い手帳です。

システム手帳のリフィルを保存するのが大変で(ほら、ものぐさだから・・・)ここ数年はもらいもののA5サイズシステム手帳ばっかり使っていたけど久しぶりに自分で買おうかな〜。
語学ちゃんとやり直したいとひしひしと感じるので。

不機嫌な月曜日

2006年9月25日
久しぶりに恋の話など。

ここのところ仕事が忙しくて、付き合っている人と会えない日々が続くことがある。
すると好きな人は、朝わたしのうちへ、わたしの顔を見にやってくる。
わたしは低血圧でたいていは寝ぼけていて、だから来なくていいよって言うのに、やってくる。
わたしが干しっぱなしにした洗濯物を畳み、流しに残っている洗物を片付け、コーヒーを入れてくれる。

そこまでしてもらっているのに、わたしはたいてい不機嫌だ。
うれしくて彼の顔が直視できないのだ。彼の顔というより、自分に訪れた幸せが直視できない。
そんな幸せが自分のものだと思った瞬間に、それは朝がたに見る夢のように消えてしまう気がして。

手に入れたと思ったとたん消えてしまうと思っている。
だから手に入れないほうがいい。いつまでも夢現のごとくその幻が漂っていてくれればいいのに、と思う。

**************************************

週末は別の人と会っていて、その人の言葉を信じるならば彼はわたしのことが好きらしい。
「ああ、きっと一生忘れません」と思うような甘い優しいセリフをたくさん聞かせてくれるけれど、わたしはたぶんすぐに忘れてしまうんだろうと思う。
そういう甘い言葉を、ものすごーく信じたいんだけど、反面「絶対信じないぞ!」って思っているのだ。
本当は永遠に続くものが欲しいんだけれども、でも永遠なんて信じていないから、一瞬だけ輝くもので構わないと思っている。

春が終わって、夏の後姿を見て、秋の訪れを感じて、毎日がどんなにきらきらしていてもそれを所有することは出来ないように。

**************************************

ひさしぶりにくさいことを書いてしまいました。
ああ。

今日は年下くんと食事です。
しかも念願の給料日だ!わーい!!
アイドルおたくの「聖地」摘発…裏写真誌DVDを販売
 違法なわいせつ図画にあたる写真誌やDVDを販売していたとして警視庁保安課は22日までに、東京都千代田区神田神保町などの古書店を一斉摘発。わいせつ図画販売目的所持の現行犯で、7店舗の経営者と従業員計9人を逮捕。写真誌、DVDなど1300点以上を押収した。神田神保町は約160の古書店がある日本有数の古書店街だが、逮捕された経営者らは「客足が落ち、手を出してしまった」などと悲しい供述。無修整の“裏モノ”を扱うまでに“堕(お)ちた”台所事情を嘆いているという。
(後略)
2006年09月23日08時15分 スポーツ報知

荒魂書店・・・やられたかぁ。
警察はひどすぎる!ほかにやることあるだろ!
そんなん検挙してる場合じゃないだろ!
出来もしないくせに社会から闇を取り去ろうとした結果、社会の闇は陰湿で濃いものになってしまったのに。
ああ、腹立たしい。別に裏モノ擁護をするわけでもないけど、そんな表層的な取締りをして仕事した気になってる場合じゃないでしょう。

ちなみに最近神保町でのお気に入りは東京堂書店です。
品揃えもいいし落ち着く。
一度入るとなかなか出られない上に(楽しくてつい)、手ぶらで帰ってこられない(どうしても欲しくなっちゃってつい)のが難ですが。

あと、書店は駒込にある南天堂もおすすめです。
品揃えは普通ですが、ここはなにがいいって、マンガにビニールカバーをかけていない。すごくえらい。ついつい立ち読みした挙句にマンガをたくさん買ってしまいます。
だって、中身知らないのに買えないよね。マンガ。
ビニールカバーをかけるようになってから、間違えて同じマンガを買ってしまうことも多くなった。(帰ってきてから中身を開けたとき本当に落ち込む。)
最近あ○い書店とか、第1巻だけカバーなしの見本を置くとかしてるけど、どうなのかしら。あれって書店文化衰退の原因だよねぇ。あのビニールカバーって出版社がかけているのかな?

予約

2006年9月24日コメント (2)
昼ごろ起きて「洗濯しなくちゃ」と思ったら、すでに洗濯が終わっていた。予約タイマーをかけて寝たらしい。すげえな、わたし。さすが明日の自分を信用していないだけことはある!
しかし、やや矛盾するんだけど家電の予約機能というのは、あれは規則正しい生活を送る人のためのものだね。(ビデオは除く)
わたしは洗濯タイマーをかけたら、その日は朝帰りも出来ないと思うと予約を躊躇してしまう(いい歳して朝帰りするなよ、というツッコミはとりあえずいいです)。タイマーをかけたら最後、そのことが気になってそれに予定を引っ張られてしまう気がする。

「ああ、帰らなくちゃ!」とか「○時に起きなくちゃ!」とか。
ウィークデーはもちろん会社に行っているけど、ギリギリに起きたら洗濯干す時間なんかないしねぇ。
本来はそういった「○○しなくちゃ」から解放されるための機能のはずなのに不思議。

でも家族がいて必ず同じ時間に起きる人にとってはご飯が朝起きたら炊き上がっているというのはかなりすばらしいことだろう。
メールの送信予約機能だって、わたしは「でも来週メールを送るときには状況が変化しているかもしれないのに!」と思うけど、予測可能な明日、にとってはきっと便利なんだろう。

規則正しい生活は、文明を生む・・・のかなぁ。

きゃーーー!

2006年9月21日 読書
なにげなく本屋に立ち寄ったら、福永令三センセイの『クレヨン王国の十二か月』が講談社文庫に!!!
きゃーーーー!!!
しかも未発表原稿100枚を収録したオリジナル版だって!!

もおおお、日本が誇るファンタジーの大傑作ですよ!
大好きです!
子どもの頃も大人になってからも何回読んだかわからないくらい。『パトロール隊長』はたぶん5冊以上は買ってると思う。(人にあげるため・・・)。目を瞑ればクレヨン王国にトリップできる自信あります!小銭を全部はたいて買いました。
た、楽しみ・・・。またユカちゃん(主人公)に会えるなんで・・・!

ああ生きててよかった。

でも挿絵は三木由記子さんじゃなくてちょっと残念。

ISBN:4062754606 文庫 福永 令三 講談社 2006/09/16 ¥540

至上の愛

2006年9月21日 読書
しばらく前に読んだ佐野洋子さんの短編集『乙女ちゃん―愛と幻想の小さな物語』の中の『鯨』という短編が忘れられない。
かつて人間だった女はいろいろな経験の後に運命の人と出会い、鯨となったという。

鯨は語る。
「(その運命の男と出会った後)そのうちに友達が、夫婦喧嘩をして泣いて私のところに来ても私、火星人を見るみたいで、目開いてポカンとしてるのね。そこそこに一生懸命生きて、そこそこに男と女やってる人の気持ちが全然わからなくなっていた。何十年も私がやって来た普通の人間の感情がきれいに消えてしまって、一生懸命共感しようとしても口先ばっかになっちゃっているの。その時、わたしわかったわ。人間はもしかしたらあるかもしれない至上の愛という幻のために生きているんだって。幻がそのまま現実になってしまったら、もう人間ではないんだって。私達完璧な組み合わせだったのよ。気がついたら、私のまわりに友達は一人もいなくなって、私達も他人を全く必要としなくなっていた。
持っているものを全部処分して新宿駅のゴミ箱に三つのお金の包みを捨てて、鯨になってそこから海に入ってしまったの」
鯨はぐらりとゆれた。そして小さな目から泪を流し始めた。その時、もう一匹の大きな黒いかたまりが海からもり上がって来た。鯨だった。二つの大きな鯨はとけ合う大きな山になった。
二つの大きな鯨はお互いの涙を静かになめ合い、うねりながら、海に沈んで行った。

ちなみに現在は絶版。もったいないね。

ISBN:4062645319 文庫 佐野 洋子 講談社 1999/02 ¥510
ひさびさに装丁買いをしてしまった、城夏子さんの本。
『また杏色の靴をはこう』。
レモンイエローの地に、レースペーパーが敷いてある表紙。帯はタイトルとおなじ薄い水色だった。もおおおお乙女心大爆発。
この本があと何十年か後に、黄ばんで色があせていく様子を想像しただけで「萌え〜〜〜〜〜!」って感じです。
・・・・本フェチだから。
最近、河出書房新社ってすごいアグレッシブなイメージ。えーと、良くも悪くもですが。

帯もすごいよ。

「夏を閉じ込めたたんぽぽのお酒のように
”17歳のかけら”をとじこめたときめきの小箱。
二度とこないはずの17歳は、どうすれば来てくれるのでしょう。
その答えがこの本の中にはあります」

・・・・・・・・・・・・・・・・いや〜ん。恥ずかしい!
でも本気なのがすごい!本気だから、もうこれはこれでいいと思う。
わたしみたいなニセモノの乙女じゃないんだ。
すぐにはがれるメッキではなくて、切っても切ってもどこまでも出てくる金太郎飴みたいな本物の乙女なんだ。
そして本物の乙女が乙女であり続けるためには、おそらくうろこをなくした人魚姫のような苦痛が伴うはずで。(そんな痛みさえ想像ですが)それでも、乙女であることを選び続けるというのはもう手放しで賞賛したい。
うら若き日に薔薇を摘み
老いてもやっぱり薔薇を摘む

最近、「老境の少女」の物語に触れることが多い気がする。
この城さんの本もそうだし、森茉莉さん、矢川澄子さん、あと最近読んだのは佐野洋子さんの『神も仏もありませぬ』(よかった!)。
自分の老境を想像するのは怖いけど、でもその像を結んで逆算していかないとそろそろいけないのかもしれない・・・などとつらつら考えるレモン色の水曜日なのでした。
                            (↑影響されてる・・・)

ISBN:4309017681 単行本 早川 茉莉 河出書房新社 2006/07/15 ¥1,680

マンガ喫茶

2006年9月20日
[漫画喫茶]中学生の深夜立ち入りで書類送検 神奈川

 中学生が漫画喫茶で一晩過ごすのを黙認したとして、神奈川県警藤沢署は20日、同県藤沢市藤沢の漫画喫茶「ホットタイム藤沢店」の32歳と29歳の男性アルバイト従業員(当時)と、同店の運営会社「イエロープロジェクト」(同県海老名市)を、県青少年保護育成条例(深夜営業施設への立ち入り制限)違反容疑で横浜地検に書類送検した。18歳未満の青少年の深夜立ち入りで漫画喫茶が立件されるのは珍しく、同県では初めて。

 調べでは、藤沢市に住む市立中3年の男子生徒(14)は、5月23日午後10時ごろから翌日午前6時半ごろまで、店内でインターネットのオンラインゲームをした。従業員2人は、県条例で18歳未満の立ち入りが禁じられている午後11時から翌日午前4時まで中学生を滞在させた疑い。2人は「中学生と分かっていたが注意しなかった」と容疑を認めている。

 男子生徒は店を出た後、JR藤沢駅前で中学の男性教諭に見つかり発覚した。【伊藤直孝】

2006年09月20日12時31分 毎日新聞


これって、深夜に追いだすほうがよっぽど危険なのでは・・・?
ニュースだけで判断できることではないけれど、行くところがなかったのかもしれないのに。

コンビニライフ

2006年9月20日
デパートに行く時間もないままに、使っていたプレストパウダーを切らしてしまった。ファンデはなくともプレスとパウダーはないと困るよなぁ。顔がテカるし・・・。
仕方がないのでコンビニでDH○のものを間に合わせで買ったんだけど、これが意外とよかった!
たくさんはたいても厚くならないし、コストパフォーマンスを考えると素晴らしい。(1500円くらいだった)へんな匂いもないし、ちょっとだけパールも入っていて、かなり満足です。
なくなるまでこれでしのごうっと。

うちの近所にわりと大きいコンビニが出来たので、最近よく夜中に行ってます。

「コンビニの一番のライバルは、競合店ではなくて、家庭の冷蔵庫だ」という話を聞いたことがあるけど、納得。
缶詰とかベーコンとか卵を下手に家にストックしておくより、必要なときにコンビニで買うほうがいいとか最近思ってしまう。
もー、まさに思う壺ってかんじですが・・・・。

昔遊びに来たフランス人の友達が24時間空いているコンビニをみて「日本は便利すぎる。気味が悪い」と言っていたのを思い出します。(今はどうか知らないけど、数年前はパリに24時間営業のコンビニというのは2件しかなかった)

おっしゃるとおり、本当はこんな生活はよくないんだけどねぇ。

夏化粧

2006年9月18日 読書
読了。

最近読みやすい本ばかり読んでいたので、池上さんの独特の文体に慣れるまで時間がかかったけど、引き込まれてからはグングン読みすすんであっという間だった。
映像が目に浮かぶようで楽しかった。優秀なエンターテイメントだと思う。

生きていくうえでは、いろんな選択をしなければならない局面があって、でもなにかを選ぶということは何かを捨て去ることにほかならないので出来ればやり過ごしたいんだけれど、そう出来ない場面が突きつけられる。
選んだ答えが正解なのかどうか誰にもわからないし、でも無数にあるように思える選択肢というのも実はうそで、絶望的なまでに道は常にひとつしかないのだ。
「ああ、出来ることなら止めてあげたい!それは間違いなのに!」って思うけど、ひとつしか選べないというか、はじめからひとつしか選んだ当人には存在しなかったかもしれないのだ。

人は愚かであろうと無知であろうと、そのときの自分にとって最良と思える選択をするわけで、そのことをどうこう言えない。

・・・・・・・・・・・・・・抽象的だけど、そんなことを思い出すお話でした。

ISBN:4167615037 文庫 池上 永一 文藝春秋 2006/06 ¥690

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