横漏れ防止

最近年を取ったせいか、思っていることが、うっかり口から漏れてしまうことがよくある。
この前も道を歩いていて、ものすごく無礼な感じで追い越しをした自転車の後ろ姿を見送りながら「転倒してしまえ！」と呪詛の言葉を心のなかでつぶやいたつもりが、うっかり口に出していた。一緒に歩いていた優しい友人が本気で戦慄しているのを見て激しく反省した。加齢とはいろいろな形で現れるものだけれど、わたしの場合口元のゆるみが顕著だ。気をつけたいと思う。このまま行けば「意地悪ばあさん」まっしぐらや。いや、それはそれでちょっとチャーミングな気もしないでもないな……。いやいやいやいや！　まずいでしょう！

こんなわたしは絶対twi○terとかやっちゃいけない類の人間だと思う。世の中には今、明確に2種類の人間がいて、twitt○rをやってもいい人間と、やっちゃまずい人間だと思う。でもって、現行やっている人の多くはやっちゃまずい人なんじゃないのー？　そこのボーイとガール、大丈夫ー？
PRツールとして効果があるのは認めるけれども、ちょっと全体的にどうなんだー。どこに向けてコミュニケーションをとりたいんだかさっぱりわからない。
普段言いたくて言えないことを不特定多数に向けて吐き出すとか、、別に言ってくれればちゃんと聞くのに。ニーチェも確か「友は本当に君の真実の姿を見たいわけではない。試しに、全裸で『これがぼくだ！見てくれ！」と友のところに行ってみよう。友は君を拒絶するだろう」みたいなこと言ってたと思うけど（かなりうろ覚えですが）、たぶんそのとおりで、誰かに言いたいことを伝えるにはスキルが必要で、そこを失敗しながらいろいろ考えていってこそ霊長類でしょう。不用意な発言の恐ろしさ。それをやるにはtwi○terは、レベル１の勇者がいきなりラスボスに行くくらい危険だと思うなぁ。

作家さんとかがやるのも個人的にはやめてほしい。ファンサービスとか告知板としては構わないけれど（むしろちょっと読みたい気はする）、言葉を商売にしている人たちがああやって言葉を垂れ流すのは、ちょっとどうなのかなと。そんな暇があるならばそれを自分のメモとして溜めていって、作品を書いてほしい。「自分はものを作る人だ」というプライドが高い人ほど、「もっとダイレクトに受け手に届いてほしい」という幻想があるんだろうか。ううーん。今更ながら、でも今まで以上に完全に既存のビジネスモデルが転換期に来ているんだなーとは思うんだけれども、それってやっぱりどうなんだろうか。

そういう人に限って「お金がほしいわけじゃない」とかいうイメージ。そんでもって、そのくせお金のことにこだわるというか、お金（もしくはお金で解決する範囲のこと）で自分が大切にされているかどうかを判断しそうなイメージ。かなしいことに前提が資本主義から抜けられない以上（自分も含めて）、「その人に入るお金」というのははっきりいってたいして問題ではなくて、「全体でみんなが儲かるお金」が大事なんだけど、その視点は抜け落ちちゃうイメージ。まぁ、自分もせせこましいレベルでしか思考はしてないんだけれども。

あら、ちょっと書くつもりがうっかり愚痴っぽく……。
でも、本当に、わたしは馬鹿がバレるのが怖いというその1点において、tw○tterはできないなぁ。自分なんて「お馬鹿なフリをしているけど、本当は賢い、と人に思わせるようにポーズをとっている馬鹿」だもん。バレたら外を歩けないよ！　でも大事な人に近況は知らせたいし、近況を知りたい。

だから今日も親に電話しました。