12星座

2008年2月13日 読書
たぶんリンクの方にもファンが多い、「筋トレ」という占いサイトを主催なさっている石井ゆかりさんの本。面白かった。それぞれの星座を彼女が持っているイメージでストーリーを組み立てつつ、1冊の本にしてある。あんまりないタイプの本で、読み応えがあるのでオススメです。
ただどの星座の部分を読んでも自分にあてはまる気がする。占いの本というよりも、哲学書みたいな。押し付けがましくなく、著者が世界とどう対峙していこうとしているのか、ということが書いてあるようで面白いです。
「筋トレ」という占いサイトも面白いんだよね。
単純に「あなたのラッキーカラーはからし色!」とかいう決め付けじゃなくて、「わたしは今週の星の配置をこう読み取りました。あなたはそれをどう思いますか」という問いかけのようなカタチで。
「ホロスコープが読める」という人はたくさんいるんでしょうけど、なおかつ「自分の文章が書ける」「言語化できる」という人は実はものすごく少ないんですよね。非常に稀有な例だと思います。
結局占いというのは、正解をくれるものではなくてひとつの道しるべなので、そこの部分をわかっている人には自分を見つめなおす楽しい本だと思います。前書きで「わたしは占いを信じません。」と書いているのあたりとか、本当にいい。

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石井ゆかりさんがどうかはわからないのですが、雑誌に名前が出るような「すごいプロ」の占い師さんに2〜3人会ったことがあります。(占ってもらったことはないけど)
そういう人たちに共通しているのは、なんというのか、微塵も「占い師」っぽくないのです。
ものすごく理知的、理性的。社会性がある。神がかったようなところが全くない。天文学をベースにおいたプロなのです。
つまり、こう、そういうことなんだなぁと(わけわかりませんが)。

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忙しくてものを考える時間が全然ない。
特にプライベートない。
でも、これはこれでいいんだよ。へんなことばっか考えちゃうよりは。たまに立ち止まりたいと思うけど、でも動いているのはやっぱり悪くはない。学生のころ「仕事ばっかの大人なんて!」って思っていたけれど、なんらかの形で社会とアダプトしているのが大人だとするならば、ちゃんと自分の立ち位置があってそれを死守するというのは大人ならではの楽しみです。
学生さんはアダプトしてない分いくらでも可能性があるからそれもうらやましい気はするけど、なにかを選んだ分(つまりなにかを捨てた分)得られる楽しさというか。がんばりまーす。

ISBN:4872903285 ハードカバー 石井ゆかり WAVE出版 2007/12/07 ¥1,680

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