お金の使い方

2007年6月30日
ちょっと用事があって都内某所のギャラリーに。
オーナーさんと話していると、素人のわたしにいろいろわかりやすく説明をしてくれてなんだか勉強になるひとときだった。

いわく。ギャラリーには、作家さんにお金を払ってもらって「貸画廊」形式で運営しているところと、作家さんの才能を見込んで絵を売ることを目的にしているコマーシャルギャラリーと呼ばれるもんがある。後者は、売れれば一攫千金、売れないと赤字なんだ、というような話だった。
でも若手作家の作品というのは投資目的で購入するコレクターというのも存在するらしい。極端な話だと、例えば10万円で買った素描が、何年か後に1000万円くらいに値上がりすることもあるハイリスクハイリターンな世界だそうだ。
それは株よりよっぽどお得ですね……。
「でもコレクターの方というのは、結局買ったものを手放さないんじゃないですか?」と聞いたら「いや、彼らはそれを売ってまた新しい作家の作品を買うんです。病気なんですよ」と穏やかな笑顔で返されて、人の世の業の深さを垣間見た気がした……。そっか〜。
これから売れるであろう作家さんの作品をいくつか紹介してもらったりして、楽しかったけれど、結局見るだけで退散。
別に若い作家さんの軍資金になるならお金を払うのは構わないのだけれど、なんかそういう話を聞くと絵を見る目が濁るような気がしてしまって無理だった。
新鮮だったけどね。そういう価値感自体が。

帰り道はセールをしていて、洋服を買おうかとも思っていたのだけれど、なにかはわからないそわそわしたものに押されてそのまま帰ってきた。
お金の使い方は無限にあるなぁとなんとなく思った蒸し暑い日。

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