ストーリーを買う

2006年11月11日
帰ろうと思えば23時くらいにはあがれたのだけれど、フロアの消灯のお知らせをするために別のフロアに行って、そのまま終電まで会議室でおねーさま方と話しこんでしまった…。
でもこういうところから企画が生まれることもあるのであなどれない…。(ということにしておいてほしい…)

もおお、お腹ペコペコで最寄り駅に着いて。
昨日の娃々菜とツナでスパゲッティを作ろうか、それとも自炊も面倒くさいからファミレススでパゲッティを食べて帰ろうか(気分はスパゲッティだった)と思いあぐねながら歩いていると、いつも行く飲み屋の明かりがまだついていた。

ドアを開けると
「おお!クロムちゃんだ!ひさしぶり!」と笑顔で迎えられた。
「ごめん、お腹すいて死にそうなんだけど、まだご飯できる?」と聞いたら
「ホントだ。腹減ったカオしてる。なに食べたい?」と言われる。
「うーんとね。お腹ペコペコだけど、たぶんちょっと食べたらすぐにお腹いっぱいになっちゃうと思うの。でもなんでも食べる。ドリアとかある?」
「あー、オーブンの火を落としちゃったんだよね。なんでもいいなら適当に作ってあげるよ」
「うん!」

ビールを飲みながらしばらく待ってたらスパゲッティが出てきた。やったー!今日はスパゲッティの気分だったんだよね!
甘辛く炒めたひき肉とネギがたくさんのったスパゲッティ。
ひき肉の茶色と、唐辛子の赤と、白髪ネギの白と、九条ネギのミドリが彩りも鮮やかで美しい。
パスタも軽くソテーしてあって香ばしい。
食欲をそそる文句なしの一品。
すんんんんんんごい美味しかった。

いいね!
このサービスが、大手チェーンとの決定的な差別化だね!
深夜に仕事で疲れて帰ってきて、こういう手作りのものが食べられるならボトルくらい入れるもんね!

「ほんとに美味しい!生きててよかった!」
とスパゲッティをがっついていたら
「そんなんいつでも作ってやるよ。今日これはサービスな。ありあわせだから」
といわれた。
泣くかと思った。
1ヶ月以上のご無沙汰なのにこの優しさ。
次回はニューボトル入れます。
ありがとうございます。

ああ、わたしは物にではなくて、サービスにお金を払いたい類の人間なんだなぁとしみじみ思った。
お金を払いたい!と思うものって、たいてい値がつけられないんだよね。すでに値千金という思いが募ってしまって。

会社の先輩で、自他共に認める「物欲の強い人」がいるんだけど、その人も「物が欲しいわけではないんだな。その物にまつわるストーリーが欲しくて、それにお金を払っている気がする。」と言っていたっけ。

そうそう。
意志を持ったお金の使い方をするようにしよう。

飲み屋のまかないから遠く涅槃まで来てしまいましたが。

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