ちょっと時期が遅れたけれど、漢字研究者・白川静先生がお亡くなりになりました。

う、う〜ん。
正直言って浅学なので、その仕事がどれだけすごいものだったのか、ということには理解が及んでないんですよね。
すごいことだったらしい、というだけで(笑)。
でも本を読んでいると単純に楽しい、と思います。
「へ〜、そうなんだ!」という楽しさ。
グラビア誌をめくるのと同じくらい、わくわくします。
それはすごいことだと思うし、わたしにはそれでもいいのかなと…。

最近別の方とお話していたときにたまたま

「それが本物であれ、ニセモノであれ、その瞬間人を熱狂させるパワーがあったということはすごいことなんだ」

というようなお話を聞いたのですが、うん。それでいいと思う、いまのところは。

白川氏の著作が、氏が生涯をかけて作り出したファンタジーだっとしても、それはそれですごいことだと思う。

永くその研究を認められず、「狂人」という発想を愛し、「逆風に向かって飛べ」「好きなことを、自らの方法でやってきただけ」「学問は、借り物ではできません。どなたでも独学になるはず」と言った人。
「遊ぶことは神の仕業」と語った人。
遊ぶことは楽しい。知は楽しい。学びは楽しい。
それだけでいいんだと思う。

ご冥福をお祈りいたします。

「文字遊心」ISBN:4582761690 単行本(ソフトカバー) 白川 静 平凡社 ¥1,427

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