80点の価値

2006年7月13日
ひさびさの更新です。
来週は少しは自分のために時間を使うことが出来そう。
(とか言っているとまたトラブルになるんだろうけれども・・・)

わたしの抱えている仕事のトラブルというのは、一見するとわたし個人に端を発しているものではないので、まわりのひとたちから「気の毒に」「大変だね」と声をかけてもらって、まぁそれはそれで慰められたりもするのですが、実は多分違う。
わたしがズルをしているからイケナイのです。

何と言ったらいいのか、わたしはそこそこ器用で、仕事で80点を取るために結構適当に誤魔化して(というか仕事を流れ作業として扱って)80点取れるタイプなんです。
ただ、今の仕事はそれで80点取っても怒られるんです。
100点を取ろうとして、がんばってがんばって取った80点には誰も文句を言わないのだけれど。
でもテキトーにやって取った80点、もっとがんばったなら100点取れたかもしれない80点というのは、ダメなの。
たとえがわかりづらくて申し訳ないのですが、そういうことなの。

どっちも80点なんですよ。
現代社会の視点で見れば。
ほとんどの人から見れば。
ただ今担当しているクライアントにとっては決定的な開きがある。

「このくらいやっておけば怒られないだろう」と思ってした仕事は、かならず怒られる。
自分で考えて悩んで「でもこれが限界だ!」とした提案は受け入れられる。

正直自分がここまで、進学受験にのっとった「数値化」できる価値観に毒されているとも思っていなかったので、それに気づいてちょっとショック。
わたしはもしかしたら今まで片手でできる仕事しかしてこなかったのかもしれないと思いました。心当たり、あるなぁ。仕事をなめてかかってたかもなぁ。すごく不誠実な仕事の仕方をしていたと思う。前の社長やボスがわたしを気に入らなかったこともこれと関係あるのかもしれないなぁ。

だってがんばるのってかっこ悪いと思ってたし。
がんばってがんばって認められないことだってたくさんあったし。がむしゃらで負けん気の強い自分なんて見たくないし。

でも、もともとわたしはそんな仕事がしたかったはずで。
100%の仕事がしたかったはずで。

ドイツの詩人ホフマンスタールの大好きな言葉で

「The whole man move at once.」

というのがあって。
直訳すると「その人間のすべてが一度に発動しなければならない」というような意味なのですが、まさにそこを求められているんだなぁと思ってちょっと感慨深いです。

ここんとこの仕事の合間の心の支えは、ニンテンドーDSと「デスノート」でした。

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