報われる仕事

2005年6月7日
キャラ●ル・ボックスの『広くて素敵●宇宙じゃないか』をみてきた。
キャラメル・●ックスは、差別という概念を用いずに笑いが成立しているという点で本当に希有な劇団だと思う。キャラメル好きな人に悪い人は、たぶん、いない。

そして芝居の内容とはちょっと離れてしまうけれど、なによりインフラがしっかり整備されていることに毎回嘆息。今回行ったのはハーフタイムシアターという1時間程度の短いお芝居なんだけど、スタートが20時とか21時とかで、これってすごく社会人にヤサシイ。19時スタートの芝居を見るには、18時に職場を抜けなければならなくてそれは始業時間が遅いわたしにはとても無理な話なんだけど、それくらいの時間ならなんとか飛び込めるもん。
託児所を用意していたり、目の不自由な人への配慮があったり、小劇団(じゃないですね、いまとなっては)だとおよそ行き届かないであろうところにとても細かい心配りがある。
今年は20周年記念公演ということで、「みなさんのおかげです」と役者さんたちは言うけれど、お客さんの立場になるとすごく劇団に大事にしてもらっているような気持ちになってしまうのではないかしら。

モノを売っていようが、作っていようが、それ以外の仕事であろうが現代において仕事とはすなわちサービスの交換にほかならない。「いいもの作ってれば売れる」というのはもちろんなんだけど、その「いいもの」に要求されるのは決してモノ単体のクオリティではなくて。それは当たり前のことで、さらに付加価値が必要なんだなぁと。クライアントのいい部分を引き出していくような、そんな感じ。そしていい部分を引き出されていく快感。
そういうことにお金を使いたいって人は思うんじゃないだろうか。キャラメル・ボック●の人たちはおそらくああゆう仕事の仕方をしている限りお客さんを信用できるだろうし、お客さんもそうだろうと思う。
リリース時間が遅いってことはそれだけ役者さんやスタッフにも負担がかかる。でもそれをしてくれる心意気にチップを払いたい。チップが無理なら拍手という名の花束を。
どうも最近説教くさい?

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